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やる気が出ない原因は、努力しても無駄という経験

人はみな、生まれたばかりの頃は、意欲や好奇心に満ち溢れていて、やる気満々なのだそうです。

 

一歳前後の赤ちゃんは、発達心理学で「言葉の爆発期」と呼ばれるほど、脳や筋肉の動きが活発です。見るものすべてに興味を持ち、触ったり口にくわえたりします。

面倒くさそうに、憂鬱そうに遊んでいる乳幼児は見たことがありませんよね?

 

しかし、人は大人になるとその「意欲」を失ってしまいます。

あなたも「何か今日はやる気がでないな……」と、無気力になることはありませんか?

 

なぜこのようなことが起こるのでしょうか。それには、努力しても無駄という経験からくる、無気力でいるほうが得という思いが影響しているようです。

 

有名な心理学の実験に、このようなものがあります。

イヌを身動きができないよう固定し、体に電気ショックを与えます。

 

イヌは何とか電気ショックから逃れようと、あらゆる抵抗をしますが、電気ショックが突然止まったかと思うと、イヌの努力とは無関係に再び流れ始める、ということが繰り返されます。

 

これには当初、逃げようという意欲を持っていたイヌも、電気ショックを回避しようとしなくなります。無力感に陥ったのです。

ただし、その理由は「電気ショックが痛かったから」ではありません。

 

同じ強さ、回数の電気ショックを別のイヌにも与えても、鼻でスイッチを押すことにより、「自力で」電気ショックを止めることができるように設定した場合、イヌは諦めずに何度でも、鼻でスイッチを押し続けました。

まったく無力感には陥らなかったのです。

 

つまり、電気ショックによる痛みがトラウマとなって、無力感をもたらすのではなく、自分の頑張りではどうすることもできない、無駄であると感じてしまったときに、イヌは無気力になっていくのです。

人も同じように、努力が無効であるという経験をすることで、簡単にやる気をなくします。

 

こうして作られた無気力状態のことを、「学習性無力感」といいます。

 

私たちは、経験を通して価値あるもの、役に立つものを身につけていきます。日々、学習しているのです。

学習性無力感では、「何をやっても報われないのだから、努力するだけ無駄」という信念、「為せば成る」とは反対の感覚を学習してしまったということです。

 

ある研究者が、人間を対象とした実験で、たとえば何をしても騒音から逃れられない状況を作ったり、絶対に解けないパズルを「解ける」とウソを言って解かせたりしました。

このように、費やした労力が何にもならない経験をさせることで、あっさり人はやる気をなくすことが分かっています。

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